自己紹介の「趣味」の欄だけ、なかなか埋まらない。旅行もスポーツも、胸を張って趣味と言うほどではない。「休日は家にいることが多い」では、つまらない人に見えるのではと気になるかもしれません。
でも、人柄を伝える材料は、名前の付いた趣味だけではありません。何をしているかに加えて、どんなところを楽しんでいるか。 いつもの暮らしから、その一言を探してみましょう。
1.休日の予定表より、選んだ小さなことを思い出す
特別なイベントがなかった一日にも、自分で選んだことはあります。いつもの道ではなく、公園を通って帰った。好きな飲み物をゆっくり飲んだ。部屋を片付け、夕方に映画を一本観た。
それを「散歩が趣味です」「映画が趣味です」と大きく名付ける必要はありません。何が心地よかったかを添えれば、そのまま自己紹介の材料になります。
例えば「公園の季節が変わるのを見るのが、帰り道の小さな楽しみです」。詳しい知識がなくても、自分の過ごし方は伝えられます。
2.「何もない」を、一場面へ書き換える
次の表は、実際の会員情報ではなく、書き方の例です。自分の経験に近いものへ置き換えてみてください。
| 書き始めの言葉 | 一場面を添える例 |
|---|---|
| 家で過ごすことが多いです | 予定のない朝は、ゆっくり朝食を作る時間が好きです |
| 動画を見るくらいです | 料理の動画を見て、できそうなものを休日に試すことがあります |
| 買い物が好きです | 日用品を選ぶとき、使いやすそうな工夫を見つけるのが楽しいです |
| 特に趣味はありません | 帰り道に少し歩いたり、気になるお店へ寄ったりして気分を変えています |
「詳しくはないですが、好きで続けています」と書くこともできます。熱心な愛好家でないと、その話題を出してはいけないわけではありません。
3.好きなことの奥に、自分の過ごし方がある
同じ料理でも、新しいレシピを試すことが好きな人、慣れた味を落ち着いて作る人、誰かと食べる時間が楽しみな人がいます。趣味の名前が同じでも、その中身を聞くと違う話が始まります。
自分についても、「何が好き?」の後に「どんなところが好き?」と聞いてみましょう。新しいことを知る楽しさなのか、自分のペースで集中する時間なのか。そこには、性格や大切にしていることを伝える材料があります。
ただし、「この趣味の人はこの性格」と分類するためではありません。自分がどう感じているかを、自分の経験から話すことが大切です。
相手と同じ趣味を持っていなくても、「それの、どんなところが楽しいですか」と聞ければ、相手を知る会話になります。
4.「一緒に楽しみたいこと」を、小さく添える
自分の好きな時間を書いたら、誰かと過ごすなら何をしてみたいかを一文添える案があります。
「休日は、家でゆっくりすることが多いです。気になるパン屋さんを見つけて散歩するのも好きなので、一緒に寄り道できたらうれしいです」
これは記入例です。「一緒にしたいこと」が今は浮かばなければ、無理に足さなくてもかまいません。相手の楽しみを聞き、興味が持てたものを後から加えることもできます。
逆に、関心のない趣味を好きと書くと、その話題で会ったときに自分が困るかもしれません。見栄えのよい趣味を探すより、実際の自分から始めた方が、続く会話を考えられます。
今日は、最近少し楽しかった場面を一つだけ思い出してみてください。「誰かに見せるほどではない」と思う日常にも、あなたの選び方はあります。
趣味の多さではなく、いつもの時間をどう楽しんでいるか。 よく歩く道や、つい立ち寄るお店の話も、あなたを知ってもらう材料になります。





