「優しい性格です。休日は映画やカフェを楽しんでいます」。書いてみたものの、これで自分らしさが伝わるのか、少し心もとない。言葉を足しては消して、先へ進めなくなることもあるかもしれません。
そんなとき、目を引く趣味や立派な肩書きを、新しく用意しなくてもよいのです。休日に何をしていると心地よいか、人といるときに何を大切にしているか。いつもの暮らしを、少し思い出してみてください。人柄を表す言葉に、あなたの日常を一つ添える。 その一場面を手がかりに、自己紹介を組み立てていきましょう。
1.「どんな人か」を、普段の行動で伝える
「穏やか」「誠実」「好奇心がある」。自分に近いと感じる言葉は、そのまま使ってかまいません。そこに「どんなときに、そういう自分がいるのか」を一つ添えると、読み手が思い浮かべる場面を、もう少し具体的にできます。
以下は、書き方の例です。上手な言い回しをそのまま選ぶよりも、「これは普段の自分にもある」と思える場面を探してみてください。
| 抽象的な紹介 | 日常の一場面を添える例 |
|---|---|
| 好奇心があります | 散歩の途中で気になるお店を見つけると、次の休日に寄ってみたくなります |
| 計画を立てるのが好きです | 旅行前に行きたい場所を調べるのが楽しみです。当日は寄り道できる余裕も残しておきたいです |
| 家で過ごすことも好きです | 予定のない休日は、ゆっくり朝食を作ってから、映画を一本観ることがあります |
| 最初は少し人見知りです | 初対面では少し緊張しますが、相手の話を聞きながら、ゆっくり親しくなれたらうれしいです |
どれが魅力的な性格かを競う表ではありません。静かな時間を楽しむ自分も、新しい場所へ出かけたい自分も、その過ごし方が伝わるようにするための例です。
仕事や住まいの細かな場所まで書かなくても、一場面は伝えられます。会う前から公開したくない情報は、無理に盛り込まなくてかまいません。
2.自己紹介は、四つの要素から組み立てる
白紙から書き始めにくいときは、「挨拶」「日常」「人との関わり方」「これから一緒に楽しみたいこと」の順に、短い文を置いてみます。この順序は一つの作り方であり、すべての人に同じ型を求めるものではありません。
以下は、構成を示すための架空の記入例です。実在会員のプロフィールや体験談ではありません。
はじめまして。日々の出来事を気軽に話せる方と出会えたらと思い、活動を始めました。
休日は、気になっていたお店まで散歩したり、家で映画を観たりしています。最近は、初めて作る料理を一品試すのが小さな楽しみです。
最初は少し緊張しますが、相手の話を聞くことが好きです。予定を決めるときも、お互いの過ごし方を相談できたらうれしいです。
一緒に出かける日も、それぞれの時間を楽しむ日も大切にしたいと思っています。まずは普段のことから、お話しできればうれしいです。
このまま写すより、「散歩」「映画」「料理」のどこを自分の場面に置き換えられるかを考えてみてください。体験していないことを足すより、小さくても実際に楽しんでいることの方が、その後の会話につなげやすい題材になります。
3.「相手への条件」を、「一緒に大切にしたいこと」へ
自己紹介に希望を書くことは悪いことではありません。ただ、禁止事項を並べる前に、その希望で何を大切にしたいのかを考える方法があります。
例えば「連絡が遅い人は苦手です」を、「忙しいときも、次に会う予定など必要なことは相談し合えるとうれしいです」と表す。「趣味が合う人がいい」を、「自分の好きなことも、相手の好きなことも、一緒に知っていけたらうれしいです」と書く。
これは、大切な条件を取り下げるためではありません。譲れない希望は、隠さず必要な場面で確認する。そのうえで、自己紹介では、どんな関係を望んでいるかが伝わる言葉を選びます。
4.読み返すときは、「会話が始まる一文」があるか
最後に、自分をよく見せられているかだけでなく、相手が何を聞けそうかを確かめてみましょう。「最近はどんな映画を観ましたか」「その散歩コース、気になります」と、話のきっかけになる一文はあるでしょうか。
自分の特徴がうまく言葉にならなければ、最近楽しかったこと、友人から感謝されたこと、無理なく続けていることを振り返る方法もあります。性格分析の結果を読む場合も、そこにある言葉だけを写すのではなく、自分の経験を添えて使うことをお勧めします。
あなたらしいプロフィールに必要なのは、誰にでも好かれる人物像ではなく、実際のあなたを知ってもらえる言葉です。
プロフィールは、立派な自分を発表する文章ではなく、あなたと話し始めるための入口。 まず一文、いつものあなたが見える場面を加えてみませんか。






