「自分の長所を教えてください」。その一言で、手が止まる。思い浮かぶのは「優しい」「真面目」といった言葉ばかりで、誰にでも当てはまりそうに感じる。特別な実績がないと、紹介できることもないのでしょうか。
長所を探すときは、先にぴったりの性格名を選ばなくてもかまいません。自分を褒める言葉より先に、実際にしたことを一つ思い出す。 そこから、人柄を伝える言葉を探してみましょう。
1.「すごいこと」ではなく、「いつもの一場面」から
最近、誰かのために少し手を動かしたこと。頼まれなくても続けていること。自分としては、さほど苦労せずできたこと。まずは三つほど書いてみます。
例えば、友人と出かけるときに帰りの時間を確かめた。初めて会った人の話を覚えていて、次にその話題を尋ねた。予定が変わったときに、別の案を調べた。こうした小さな出来事で十分です。
以下は、振り返り方の例です。出来事から考えられる言葉は一つとは限りません。
| 実際にしたことの例 | 人柄として表すなら | 具体的に伝える一文 |
|---|---|---|
| 出かける前に天気と交通を調べた | 準備をすることが好き | 当日慌てないよう、少し調べておく方です |
| 相手が以前話したことを尋ねた | 話を覚えて関心を向ける | 前に聞いたお話の続きを聞けるとうれしいです |
| 予定変更で別の店を探した | 別の方法を考える | 予定どおりでない日も、相談して別の楽しみを探したいです |
この表は、新しい性格判定ではありません。「こういうことをしていた自分がいる」という材料を、言葉へ移すための例です。
2.周りの言葉は、理由まで聞いてみる
信頼できる人へ尋ねるなら、「私の長所は?」だけでなく、「一緒にいて、助かったことや印象に残っている場面はある?」と聞く方法があります。
「話しやすい」と言われたら、「どんなときにそう感じた?」と尋ねてみてください。遮らずに聞いたことなのか、自分の失敗も話したことなのか。それが分かれば、自分でも納得できる具体例になります。
反対に、自分の感覚と違う評価なら、無理に採用しなくてよいのです。「仕事ではそう見えるかもしれないけれど、休日は違う」と、場面を分けて考えられます。周りの評価を、そのまま自分の定義にする必要はありません。
3.長所は、いつでも同じ形で出なくてよい
「計画的」と書いたら、すべてを完璧に準備しなければいけない。「聞き上手」と言ったら、自分の話をしてはいけない。そう考えると、せっかく見つけた言葉が窮屈になります。
例えば「普段は先に調べる方ですが、休日は寄り道も楽しみたいです」と、二つの面を書いてもかまいません。「慣れるまでは静かですが、好きなことの話はたくさんしたくなります」も、一人の人の中にあってよい姿です。
エンジェルが大切にする性格への関心は、一語で人を固定することではありません。どんな場面で、どんな関わり方が自分らしいのかを知り、相手にも伝えられるようにすることです。
4.見つけた言葉に、日常を一文添える
最後は「私は〇〇な人です」だけで終わらせず、実際の場面を添えてみます。
「人の話を聞くことが好きです。友人と会うと、前に聞いた旅行や仕事の話の続きを、つい聞きたくなります」
これは記入例です。自分に近い出来事へ置き換えてください。分析結果に心当たりのある長所が見つかった場合も、その言葉を丸ごと写すより、思い当たる経験を添えて使う方法があります。
いま決めるのは、完璧な自己紹介ではありません。「こういう一面なら、自分のこととして話せる」という一文があれば、そこからで十分です。
長所は、大きく見せるための飾りではなく、あなたと過ごす時間を想像してもらう手がかり。 まずは、いつもの自分が見える一場面を選んでみましょう。






