相手が大切そうに話す考えに、自分はどうしても賛成できない。そんなとき「分かる、分かる」と合わせる方がよいのか、正直に伝える方がよいのか迷うことがあります。意見を同じにすることと、相手の気持ちを大切に聞くことは別です。
1.まず何を大切にしている話なのか聞く
例えば休日の過ごし方について、相手は「休みの日こそ予定を詰めたい」と話し、自分は家でゆっくり過ごしたいとします。すぐに違うと伝える前に「外へ出る時間が好きなんですね」と、相手の希望を受け取れます。
相手の考えを理解しようとすることは、その選択に賛成する約束ではありません。
2.「分かる」の代わりに事実と感想を伝える
例えば「私はまだ同じようには感じられないけれど、大切にしていることはもう少し聞きたいです」と返せます。理由が分からないときは、「どの部分が一番よかったですか」と、その人が話した範囲から尋ねる方法もあります。
同意したふりをすると、後で「あのとき賛成してくれたのに」と行き違うかもしれません。違いがあることを穏やかに伝えておくと、相談の入口になります。
3.違う意見を言うときほど、決めつけない
「忙しい休日が好きな人は落ち着きがない」といった言い方では、相手の暮らし方を評価することになります。「私は休む時間が必要です」と、自分の事情を主語にして話しましょう。
「同じ意見でなくても聞いてもらえると話しやすいです」と、自分が望む聞き方を伝えることもできます。まだ整理できない話なら、「少し考えてから返してもいいですか」と時間を取って構いません。
4.違いがあるまま、できることを探す
話を聞いた結果、意見が違うまま終わっても構いません。「その点は私は違う考えです。でも、どうしてそう思うかは分かりました」と区切れます。相手を傷つける言動や差別的な発言にまで、受け入れる言葉を探す必要はありません。
賛成できなくても誠実に聞けること、違いを安心して伝えられること。その両方があるかを少しずつ確かめていきましょう。





