友人の結婚報告に「おめでとう」と返したあと、急に自分だけ取り残された気がする。親戚の集まりでは「そろそろいい人は?」と聞かれ、帰り道でスマホの婚活アプリを開いてしまう。そんなふうに、誰かの言葉がきっかけで結婚を考えることもあります。
周りの声を聞いて、自分の希望に気づく場合もあります。ただ、焦る気持ちと、結婚したい気持ちはいつも同じではありません。「急がなければ」と感じた日こそ、いったん誰の希望なのかを分けてみる。そのための問いを考えましょう。
この記事の目次
1.「結婚したい」と「取り残されたくない」は、同時にあってもいい
結婚する友人をうらやましく思う一方で、今の一人暮らしや仕事も大切にしたい。その二つが並んでも矛盾ではありません。友人の節目を見て、これからの自分の暮らしを考え始めることも自然です。
例えば「一緒に夕食を食べる人がいたらいいな」は、望む日常に近い言葉です。「次の集まりまでに恋人を作らないと」は、周囲に見せたい結果に近いかもしれません。どちらが浮かんだとしても、自分を責めずに書き出してみてください。
2.頭の中にある三つの声を、別の欄へ
紙やスマホのメモに、次の三つを分けて記入する案があります。
【自分が望むこと】たとえば「困った日に気持ちを話せる人と暮らしたい」「将来の住まいを一緒に考えたい」。
【周りから聞いたこと】たとえば「同年代はもう家庭を持っている」「早くしないと選択肢が減ると言われた」。
【今は決めなくてよいこと】たとえば「いつまでに結婚するか」「式をするかどうか」「どこに住むか」。
例えば「早く結婚してほしいと家族に言われた」と「自分も誰かと暮らしたい」は、同じ欄に押し込まなくてよい気持ちです。周囲の声がきっかけでも、自分の希望が少しずつ育つことがあります。大切なのは、誰かの意見がそのまま自分の決定になっていないかに気づくこと。書き終えたら、「私は日々の出来事を話し合える関係を望んでいる」など、一つだけ自分の言葉で言い直してみましょう。
3.周囲への返事は、自分の計画を全部説明しなくてもよい
家族や友人に気遣いから尋ねられることもあれば、繰り返し聞かれて負担に感じることもあります。相手を否定せず、自分の話す範囲を決めてかまいません。
「将来のことは自分でも考えています。決まったことがあれば話しますね」「心配してくれてありがとう。今日は別の話をしたいな」。こうした言い方は一例です。細かい婚活状況や、会っている相手のことまで答える義務はありません。
応援してくれる人には「今は急がず、自分に合う出会い方を探している」と伝えるのもよいでしょう。人に見せるための進捗と、自分が納得できる歩み方は別だと考えてみます。
4.それでも結婚したいなら、どんな一日を思い浮かべる?
周囲の声を少し脇に置いても、誰かと暮らしたい気持ちが残るなら、そこから婚活を考えられます。「結婚している自分」だけでなく、「どんな時間を分け合いたいか」を思い浮かべてみてください。
忙しい日にはひとりで静かに過ごし、休日には一緒に買い物をする。仕事の相談を聞き合いたい。違いがあるときも、急がず話せる人がいい。そんな具体的な場面が出てきたら、出会い方や相手への希望を考える手がかりになります。
一方、今は結婚したいか分からないという答えも、自分の現在地です。急いで活動を始めるかどうかは、その時点の暮らしや気持ちから選び直してよいものです。
「周りが結婚するから」ではなく、「私は、どんな関係を育てたいだろう」へ。 答えを急ぐ前に、その問いを一度自分に渡してみませんか。





