あなたは人と対立するのが怖いですか? 大切な人と意見がすれ違った時、どうしようと思ってしまいますか? 多くの人にとって、人と意見が異なるのは怖く、ちょっとドキドキしてすぐに自分の気持ちを引っ込めてしまうことがあるかもしれません。
しかし、世の中には、嫌われることを恐れず堂々と意見を言える人がいます。憧れもされ、同時に異物だと思われて弾かれがちなこの種の人。あなたはどう思いますか?
今回ご紹介する美優さんと悠人さん。2人はなんとどちらも自分の意見をいう性格でした。ぶつかるんじゃないの?と思われるかもしれません。そう、2人は激しくぶつかるのですが、ケロッとしています。お互いに激しい感情のなかに本音が隠れていると思うからこそ、心から本音を伝え合って、より関係を深めています。
堂々と意見することは、時に反発を呼ぶでしょうし、生きることの障害・障壁となりうるかもしれません。人から嫌われることにメリットは多くなく、好かれることの方が抜群にメリットが多いです。でも、悠人さんは別に「嫌われてもいい」とすら言います。
傷つくことを恐れず、堂々としている。そんな2人にインタビューしました。
お二人は堂々としていて、すごく気持ちがいいですね!
美憂さん
私はずっと、この性格に手を焼いていて・・・自分で自分のことをうまく説明できないのだけど、言いたいことを言っちゃうんですよね。それでトラブルもたくさんありましたし、嫌われたこともたくさん。人間関係がうまくいかなくて、商社というコミュニケーション力が試される仕事で本当に苦労してたんです。同僚とうまくいかないから、仕事もはっきりいって閑職で。
悠人さん
別にいいじゃん。遊んでお金がもらえて商社のステータスまで手に入るなんて、最高の職じゃん?
美憂さん
彼はいつも前向きというか、私にはない視点を与えてくれるんですよね・・悠人さんに出会うまで、私は閑職の自分を恥じていたし、自分の人生を生きられていないつらさでいっぱいで、いつも苦しかった。でも、悠人さんは『僕だったら社史編纂室で定年まで楽しく過ごせる自信がある』っていってて。その考え方でふっと心が楽になったし、クリエイティブだなっていうか、天性というか、考え方がいいなーって思ったんです。
悠人さん
すべて僕のおかげ・・・という冗談はさておき、だってそうじゃないですか。別に嫌われてもいいし、むしろその方がうっとうしい人がいなくて好き勝手に生きられるし。みんな人の目を気にしすぎだと思っていて、たしかに常識や世間体みたいなのも大事かもしれないし、その気持ちはわかるけれど、それよりも自分の気持ちの方が大切。自分がどう感じて、どう生きたくて、何を思って、何をしたいか。自分がすべて。
美憂さん
それなんです。私はずっと自由に生きたいのに人の目を気にして、気にするくせに自由に生きたくて、その矛盾した感情に苦しめられていたのかもしれない。悠人さんって本当にキラキラしているんだけど、人からも好かれるの。それを本人は天性の魅力だって自画自賛してるんだけど、私が観察した限りではコミュニケーション力が高いからだと思ってます。聞く力が強くて、とても真摯に聞いてくれて、そして聞ききってからちゃんと答えてくれる。それも的確に。
悠人さん
普通みんなそうじゃない? ちゃんと聞ききってるから的確に答えられるんだよ
美憂さん
そっか、そうだよね。悠人さんにつられて私も聞く力が上がってきて、しっかり聞いてから好き勝手言うようにしたの。普通の女性は共感力が高くて聞いて聞いて聞いて、共感して疲れちゃうけど、私は聞いて、ちゃんと悠人さんみたいに聞いて、そして好き放題いってるの。そしたら人生楽しくなったし、生きやすくなったし、仕事もちょっぴりうまくいきだしたよ
パートナーとの出会いを通じて人生が変わりましたか?
美憂さん
すっごく変わりました。喧嘩も結構あったと思うけど忘れちゃった。彼のいいところをたくさん吸収して、私の人生は上向きました。悪い意味で個性的で、うまくいかなくて絶望していたけど、魅力的だと言われることが増えました。人に好かれるってコツをつかめば簡単なんだなって。まず、ひとりから好かれること。誰かのちっちゃな役に立ち、人の評判を立てること。そしたらすぐに人の評判が評判を呼んで、好評のサイクルができてみんなと仲良くなれる
悠人さん
美優ちゃんは学ぶ力が強いよね。他人や社会や世界から自分ごとにする力が強いというか。知的に洗練されてると思うし、知性の部分でも僕から見て尊敬できる部分はたくさんあります。
美憂さん
いやいや私なんてまだまだ・・・。なんか、ずっとモノクロの世界だったけど、結婚してから世界がカラーになったし、心の可動域が増えた感じがするんです。
悠人さん
それは結婚税収めてをいただかねば・・・笑
美憂さん
本当に感謝しています。だから日々の家事も頑張ってるし、仕事で得たお金も惜しみなくふたりのために使ってる。悠人さんが遅くなっても文句いわないようにしてるし、言いたいことは言ってるけど、相手の言いたいことも聞いてる。私なりに理想の結婚生活ができてると思う
つまりは相性がいいんですね。
悠人さん
それは日々感じますね。美優ちゃんが次々と問題を持ち込むから気持ちがいつも新鮮でいられるし、実際魅力的だと思いますよ。
美憂さん
相性か・・・それはあると思います。いっぱい喧嘩もしたけど、彼は私の宝物です。
悠人さん
良い表現だ
相性がいい理由ってなんだと思いますか?
美憂さん
こればっかりはわからないですね・・・凸凹という言葉がありますが、我が家の場合は凸と凸で、凹がなくって・・・。ロマンチックとはほど遠いし、どちらかというとパワー同士って感じだけど、きっとそのかけらの部分がバッチリはまったんだと思います。これがちょっと似たような性格だったら違ったかもしれないし、悠人さんと私じゃなかったらうまくいってないと思う。なんていうか相性ってほんと不思議ですよね。
悠人さん
なんかでも、最初に出会ったときビビって来る人いるじゃないですか。それがお互いだったってこと。僕はもう理屈で生きてないから。感受性だから大切なのは。それに相性って理論があるってエンジェルはいってたけど、実際はふたりで逢わせようとする努力も大きかったと思ってる。
美憂さん
そうだよね。たくさん話し合ったよね
悠人さん
そう、エンジェルはひとつのきっかけに過ぎなくて。もちろんエンジェルでお互いに出会えてハッピー!という取材だったら喜ばれるのかもしれないけど、パートナーシップはそんなに簡単なものじゃない。出会って、気持ちを確かめ合って、しっかり言葉にして会話して、相手を受け入れて、自分も変わろうと努力して、初めてお互いに成長し合えるんだと思ってるから
美憂さん
すごい。言語化されちゃった!
ところで激情的な体験こそ、人生みたいなところがあるおふたりですが
美憂さん
なんか恥ずかしいけど実際そう。知らない人からはすごく猪突猛進だといわれるし、丁寧に暮らせてないのはなんかモヤモヤするけど、感情がほとばしって、生きてる実感を得られたとき、本当に魂が燃え尽きた感じがする。今までは仕事でそれを求めていたけど、まわりはそうじゃないからうまくいかなくて。でもプライベートでエンジェルを通じて悠人さんに出会って、情熱をぶつけて、いつのまにか気がついたら仕事まで軌道に乗り出した感じがあります。
悠人さん
僕はもともと、朝起きたときにその日の気分が決まっていて、すごくしんどくて機嫌が悪い日もあれば、寝起きからご機嫌で猫ちゃんみたいな日もある。そしてその気分が一日持続することが多かったんです。でも、昔は確かに朝起きてめっちゃ機嫌悪い日もあったんだけど、美優さんと出会って一緒に暮らすようになってからは、寝起きの猛烈に機嫌が悪い日というのがなくなってきた。朝からご機嫌に暮らせていて、なんか深層心理の奥の方に彼女の存在がきいたのかもしれないって思ってます。
美憂さん
まぁ、朝からご機嫌ななめな日もあったよね・・・でもいつの間にか、いつもご機嫌さんになってきた。ずっと可愛い甘えんぼの猫ちゃんみたいな時が多い。もちろんシャーシャー怒ってる時もあるけど笑
悠人さん
喧嘩しない、対立を避けるのだけが仲良しじゃないってことだ。猫は怒ってもすぐに甘えてくるし、甘えていても気分次第でどこかにいっちゃう。そんな可愛い僕でいたいですね。
エンジェル編集後記
一見すると似たもの同士の美優さんと悠人さん。でも実は美優さんの方が傷つきやすく、悠人さんの方が爆発しやすい割にけろっとしているという小さいようで大きな違いがあります。あまりに似た二人は結構うまくいかないケースが多いとエンジェルでは考えています。独自の相性理論でぴったりのふたりを研究してきたエンジェル。まったく同じような性格ではなく、仮に違いがあってもそれを尊重し、凸凹が(美優さんに言わせれば凸と凸)が合うおふたりをご案内することにしているのです。
後半に悠人さんの甘えんぼの性格が開示されたのも興味深い点でした。パワフルで元気いっぱいな悠人さんですが、エネルギッシュなだけでなく、かわいらしい側面も。きっと美優さんとエンジェルにだけ見せてくれた貴重な姿なのかもしれません。
エンジェルは心の内側に効果的です。無理して自分を偽ることなく、ありのままでもぴったりしっくりくる相手がいるものです。それは決して努力するなということではなく、磨いた自分も、磨くために傷ついた自分も、きっと素のまままで相性が合う相手がいるということです。
相性がある。それを信じているからこそ、エンジェルはこれからもご縁を結び続けてまいります。