次の休日の予定を聞くと、相手がその場で答えてほしそうに待っている。でも自分は、ほかの予定を確かめてから決めたい。反対に、いつまでも返事がないと、会う気がないのだろうかと不安になることもあります。
この違いを「せっかちな人」「優柔不断な人」という性格の名前で終わらせてしまうと、相談できることが見えにくくなります。答えを出す速さより、決めるために何が必要なのかを聞いてみましょう。
1.すぐ答えたい人にも、考えたい人にも理由がある
予約が必要だから今日中に決めたい人もいれば、仕事の予定が確定しないから返事を保留したい人もいます。自分の気持ちを整理してから伝えたい人もいるでしょう。
例えば「来週の土曜、会えますか?」と聞かれてすぐ答えられないなら、「会いたい気持ちはあります。金曜までに勤務予定を確認して返してもよいですか?」と言えます。返事が欲しい側も「予約を取りたいので金曜までに分かるとうれしいです」と、理由を伝えられます。
相手がすぐ返答できないことと、関係を大切にしていないことは同じではありません。ただし、何度も約束を曖昧にされたり、返事の期限が守られなかったりする場合は、困っていることをそのまま相談してよいのです。
2.「今、決めること」と「考えてからでよいこと」を分ける
すべての話題を同じ速度で決める必要はありません。お店の席を確保したい日は、返事が必要な時刻を共有する。休日の過ごし方の希望なら、次に会ったときに話す。結婚や住まいなど大きなことは、調べたり家族と相談したりする時間が必要かもしれません。
例えば今夜までに店へ返事をしなければならないなら「予約の都合で、今夜までに一度教えてもらえると助かります」と理由を添える。まだ日にちを決める必要がないなら「急ぎではないので、落ち着いたときに相談できればうれしいです」と伝えることもできます。急ぎの理由があるときだけ必要な時期を具体的に伝え、理由がないときは相手が考える余白を残す。その違いを、どちらかの性格の問題にしなくてもよいのです。
3.返事を待つとき、気持ちを試さない
相手が考えている間、不安になることもあるでしょう。そのとき「本気ならすぐ答えられるはず」と迫ってしまうと、考えていた理由を聞く機会がなくなります。
例えば「いつ頃なら考えがまとまりそうですか。私も予定を考えたいので、目安だけ相談できるとうれしいです」と尋ねてみます。答える側も、「まだ分からないままですが、来週もう一度話したいです」と途中の状態を伝えられます。
相手の事情を尊重することは、無期限に待ち続ける約束ではありません。自分の予定が立てられないなら、その困りごとも対等に話せます。
4.大切な話では、返事を保留する自由も
交際の進め方、身体的な距離、結婚の希望など、すぐ答えたくない話題はあります。相手の気持ちを尊重していても、自分が納得できないことには、その場で同意しなくてよいのです。
保留を伝えるなら「大事なことなので、今は少し考えたいです。来週もう一度話せますか」と言葉にできます。まだ考え終える日を約束できないなら、そのことも正直に伝えます。
相手が何度も断りや保留を無視する場合は、説得の上手さの問題として片付けず、自分の安心や境界を優先してください。
返事の速さを合わせるより、返事を待つ理由を分かち合う。互いの事情が見えると、二人なりの話し方を少しずつ選べます。





