気になる相手について友人に相談したら、「それは脈なしだと思うよ」と言われた。心配してくれるのはありがたいけれど、少し残念な気持ちにもなります。友人の言葉を無視する必要も、そのまま結論にする必要もありません。まずは、友人に伝えたことと、伝えていないことを分けてみましょう。
友人の意見は、伝えた情報から生まれている
たとえば、「誘っても具体的な日が決まらない」と話した場合、友人にはその出来事が中心に見えます。でも、相手が忙しい時期だと聞いていたことや、会ったときの落ち着いた会話までは伝えていないかもしれません。逆に、相手をかばいたい気持ちから、約束が何度も流れている事実を話していない可能性もあります。どちらも責める必要はありません。相談相手は、あなたから聞いた範囲で考えています。
相談するときは、自分がいちばん困った出来事から話し始めることもあるでしょう。だからといって、友人へ意図的に悪く伝えたと決める必要はありません。ただ、聞き手には前後のやり取りが見えていない場合があります。「どの話を聞いてそう思った?」と尋ねると、意見の根拠を確かめられます。
四つに分けると、自分の判断に戻れる
一枚の紙に、次の四つを書いてみます。
- 友人に伝えた事実:先週、こちらから会う日を提案したが決まらなかった。
- 伝えていない事実:相手から「来月なら時間が取れそう」と返事があった。
- 友人の推測:「会う気がないのかもしれない」。
- 自分が次に知りたいこと:来月、短時間でも会う希望があるのか。
ここで大事なのは、友人の推測を「実は脈あり」という別の推測で上書きしないことです。分からない点は分からないまま残してかまいません。
例えば友人が「相手から具体的な日を出していない点が気になった」と答えたら、その観点は参考にできます。「来月なら」と返事があったことは補いつつ、日がまだ決まっていない点まで打ち消さなくてよいのです。追加情報を話すことは、相手をよく見せるための反論とは限りません。
自分の記憶が曖昧なら、相談を続ける前に、実際の言葉とその時期を必要な範囲で確認できます。メッセージ全体の画面や個人情報まで友人へ送る必要はありません。「返事はあったが、候補日はまだない」のように、判断に関わる部分だけ説明する方法があります。
助言を受け取り、自分の希望も伝える
友人には「心配してくれてありがとう。私がまだ伝えていないこともあるから、もう少し自分で確かめてみるね」と返せます。相手には、必要なら「来月、短い時間でもお会いできたらうれしいです。難しければ遠慮なく教えてください」と希望を一度伝える方法があります。相手が答える時間も尊重し、返事を急かすために予定を次々変える必要はありません。
相手から「来月もまだ分かりません」と返ったなら、それも今得られた情報です。好意がないと断定することとは別に、今は予定を決められない状態だと受け止められます。「分かりました。私は予定を立てたいので、いったん別のことを考えます」と、自分の時間の使い方を選んでもかまいません。
自分が守りたいことも判断の材料
友人の一言が気になるときは、「相手に好かれているか」に加え、自分がどの程度待ちたいのかも考えておきます。例えば「予定が決まらないまま待ち続けるつもりはないけれど、今回は一度だけ日程を聞きたい」と言葉にできれば、助言をどう使うかも自分で選べます。友人と結論をそろえるためではなく、自分はどこまで待つか、次に連絡するかを選ぶための相談にできます。





