仕事が終わって一人になった夜、誰かに会いたくなる。思い浮かんだのが、最近知り合った相手だった。これはその人への気持ちなのか、ただ誰かと話したいだけなのか。そんなふうに迷うとき、どちらかを否定する必要はありません。寂しさも相手への関心も、自分の気持ちの一部です。
誰かに話を聞いてほしい夜があるからといって、相手への関心まで偽物になるわけではありません。一方、会えば寂しさが消えるはずだと考えて、まだ知り合ったばかりの相手に今夜の過ごし方を全部委ねると、返事がない間も待つだけになりやすいでしょう。まず、今ほしい時間を短く言葉にします。
いつ、誰を思い浮かべたか
例えば、疲れた日に急に「今から会えない?」と送りたくなったとします。一方、落ち着いた休日にも相手が話していた趣味を思い出し、もう少し聞いてみたいと感じることがあるかもしれません。二つの場面を分けると、「一人でいる時間がつらい」と「その人をもっと知りたい」が、重なっているのか別なのか考えやすくなります。
「今日の出来事を聞いてほしい」のか、「一緒に何かを楽しみたい」のか、「その人が前に話したことの続きを知りたい」のか。望みが分かれば、今すぐ会う以外の形も考えられます。長い通話がしたい日と、次に会う予定を相談したい日を、同じ連絡にまとめなくてもよいのです。
その人への関心を確かめるために、無理に連絡を断って自分を試す必要はありません。別の日にも相手を思い出したか、会ったときに相手の話を聞きたいと思ったかなど、自然に起きた出来事を振り返れば十分です。いつも強い気持ちがあるかを検査する話ではありません。
三つのメモで自分の希望を見つける
「会いたくなったときの出来事」「その人だから話したいこと」「今夜会わなくてもできること」の三欄を用意します。架空の例なら、一欄目は「仕事で失敗して、誰かとつながっていたい」、二欄目は「前に聞いた、引っ越してから始めた散歩の話を知りたい」。三欄目には「今夜は食事をして休み、明日その話をきっかけに誘う」と置けます。会うかどうかを、その夜だけの気分で急いで決めなくてもよいのです。二つの気持ちを分けても、どちらかをなくす必要はありません。
反対に、その人だから聞きたいことが今は浮かばなくても、関係が続かないと決める材料にはなりません。まだ会った回数が少なく、知らないことが多いだけかもしれません。気持ちの答えを急ぐより、次に会って話したいことがあるか、会う予定を負担なく選べるかから考えられます。
相手の都合も、自分の気持ちも大切に
「またあの話の続きを聞いてみたいです。来週、都合が合えばお茶をしませんか」と伝える方法もあります。急な連絡が悪いわけではありませんが、相手にも予定と気持ちがあります。会いたい理由を一つに分類するより、自分がどんな時間を望み、相手とどう相談できるかを確かめてみましょう。
相手が「今週は忙しいです」と返したときは、「分かりました。落ち着いたらまた相談できたらうれしいです」と受け取れます。その後の予定を待つか、自分の生活に戻るかも選べます。今夜会えなかったことを、自分の価値や相手の気持ちの結論に直結させなくてかまいません。
連絡する前に、自分だけで決められる今夜の予定も一つ残しておきましょう。休む、食事を取る、別の知人と近況を話すなど、その日に合うもので十分です。相手の返事を大切に待つことと、自分の夜を止めておくことは同じではありません。





